?「特に…ない」。ある状態や程度に特に言及する言い方。
①この問題は別に難しいことはない。
(这个问题没有什么难的。)
②部長の留守中に別に変わった事はなかった。
③「会社を辞めてこれからどうするつもり」「別にどうもしやしないさ」
("辞职后你打算干什么?""没有特别的打算。")
④今度の学会では見るべき発表は別になかった。
(这次学会,没有特别值得一听的发言。)
⑤「今日の映画おもしろかった?」「別に…。」
("今天的电影有意思吗?""马马虎虎啦。)
212.…方がいい。
?「…たらよい」。自分の意見や提案を相手に勧める言い方。「…方がいい」の前に動詞が来る場合は「…た方がいい」になる。
①日本に関することならあの日本人の先生に聞いた方がいい。
(如果是有关日本的事情,你好是去问一下日本教师。)
②風邪なら早く薬を飲んだ方がいい。
(如果是感冒,你好早一点吃药。)
③安く買いたいならスーパーの方がいい。
(如果想省钱,你好到超市去买东西。)
④あの人とはもう会わない方がいいんじゃない?
(你好不要与那个人见面。)
213.…ほど…ない。
二つの物の程度は大体同じだが、前者は後者に及ばないという意を表す時に使う言い方。程度が全く違う物には使わない。
①北京も人口が多いですが、上海ほど多くありません。
(北京的人口也很多,但没有上海的人口多。)
②日本の北海道も冬は寒いですが、中国のハルビンほどではありません。
(日本北海道的冬天也很冷,但是,没有中国的哈尔滨冷。)
③今度の試験問題は私が思っていたほど難しくなかった。
(这次的考试题,没有我想像的那么难。)
*(「…ほど…はない」という言い方もあるが、これは主観的に「…は高だ」という意を表す言い方である。)
①今年の冬ほど寒い冬はない。
(再没有比今年的冬天更冷的冬天了。)
②彼女ほどわがままな学生はいないだろう。
(没有比她更任性的学生了。)
③自分の好きな本をゆっくり読んでいる時間ほど幸せなことはない。
(没有比读自己喜欢的书的时候更幸福的时刻了。)
214.…までもない。
?「…しなくてもいい」。「…の程度までは必要ない」という意を表す時に使う言い方。
①彼女のだらしなさと言ったら、言うまでもない。
(别提她多么地邋里邋遢了。)
②説明書に詳しく書いてあるから、わざわざ説明を聞くまでもないと思う。
(说明书里写得很清楚。所以,我认为不必特意去听说明。)
③あの映画はおもしろいが、わざわざ映画館に見に行くまでもないと思う。
(那个电影的确很有意思,但我觉得还不至于特意去电*去看它。)
④がんばれば、自分でもできるかもしれないから、わざわざ人に教えてもらうまでもないと思う。
(只要你努力,兴许自己就能做好。所以,我觉得没必要特意向别人求教。)
215.まるで(ちょうど;あたかも)…ようだ。
典型的な状態に喩えて言う時に使う言い方。
①飛行機から見下ろすと、地上の車はあたかもおもちゃのように小さく見える。
(从飞机上往下俯瞰,地上的汽车小得简直像个玩具。)
②あの連凧はあたかも龍が空を飛んでいるように見える。
(那条长风筝看上去简直就像一条龙在天空上飞。)
③あの先生はまるで母親のように子供を抱っこして(子供の手をつないで)道を渡っている。
(那位老师像母亲似地抱着孩子(拉着孩子的手)在过马路。)
④プレゼントをもらって喜んでいる彼女の様子はまるで子供のようだ。
(拿到礼物的她,高心得简直像个小孩子似的。)
⑤あの人は髪の毛が大変乱れていて、ちょうど起きたばかりのようだ。
(他的头发乱得简直就像刚刚起床似的。)
216.めったに…ない。
?「たまに…」。頻度が大変少ないという意を表す言い方。
①叔父はめったに家に来ない。
(叔叔很少来我家。)
②子供ができて以来、めったに映画を見に行かない。
(自从有了孩子,我很少去看电影。)
③近忙しくて、彼女とはめったに会わない。
(近我很忙,所以很少与她见面。)
217.もう少しで…ところだった。
?「もうすぐ…ところだった」。物事が起こる寸前状態を表す言い方。
①昨日はもう少しのところで車にはねられるところだったが、幸いはねられなくて良かった。
(昨天我险些被车撞到,多亏没有撞上。)
②もう少しで一人で食べてしまえるところだったが、弟が急に帰って来たので半分ずつ分けて食べざるを得なかった。
(我差一点就把它全部吃光,可是,因为弟弟突然回来,我只好分给他一半了。)
③もう少しでおぼれそうになったところへ警察が来て助けてくれた。
(快被水淹没时,警察来救了我。)
④あまりにもびっくりしたので、もう少しで大声を出すところだった。
(由于太吃惊,我差点叫出声来。)
218.…も…し、…も…。
同類の性質のことを重ねて言う場合に使う言い方。
①あのセーターは色もいいし、柄もよいから、一枚買って帰ろうかな。
(那件毛衣颜色和花纹都很好,我买一件回去?)
②今日は天気も良いし、休日だし、どこかへ遊びに行きましょうか。
(今天是假日,天气又好,我们出去玩好吗?)
③この店は商品の種類も豊富だし、値段も安いから、いつもお客さんが多い。
(这家店不仅商品种类多,价格也便宜,所以,顾客总是很多。)
219.…ものか(もんか)。
?「決して…ない」。否定の意を強調して表す言い方。
①あんな人と二度と話をするものか。(絶対話さない。)
(我再也不想与他讲话。)
②あんな人の家へ二度と行くものか。(もう行かない。)
(我再也不想去他家。)
③こんなにたくさんの仕事一人でできるものか。(絶対出来ない。)
(这么多的工作,一个人绝对做不完。)
④こんなにたくさんの単語を一遍に覚えられるものか。(覚えられない。)
(这么多的单词,一下子肯定记不住。)
220.…ものではない(ものじゃない)
?「…べきではない」。道徳的に、或いは社会的な常識として、してはいけない事を言う時に使う言い方。
①教室の中でたばこを吸うものではない。
(不许在教室里吸烟。)
②病院の中で大声で話すものではない。
(不许在医院里大声说话。)
③学生として変な格好をして歩くものではない。
(做为一名学生,不能打扮得古里古怪的。)
221.…も…ば…も…。
?「…も…し、…も…」。(1)前件と同じ性質の物を重ねて言う時に使う言い方。(2)同類の物や対立する物を並べて言う言い方。
(1)
①明日は筆記試験もあれば口頭試験もあるので、大変心配です。
(明天既有笔试又有口试,所以我很担心。)
②今日は風もなければ雨も降らないたいへん恵まれたお天気ですね。
(今天既不刮风又不下雨,真是个好天气呀。)
③彼女は英語の勉強もすれば小説も書いているそうだ。
(听说她一边学英语,一边在写小说。)
(2)
①この店では高級品も売っていれば、安い実用品も売っている。
(这个店既卖高级商品,也卖便宜而实用的商品。)
②人生というものは、山もあれば谷もある。
(人的一生,既有成功之时,也有失败之时。)
③あの人は優しい面もあれば厳しい面もある。
(他既有柔情的一面,也有严厉的一面。)
④うちの外国語学院には日本語学部もあれば英語学部もある。
(我们外语学院既有日语系,也有英语系。)
222.…も…も…。
同類の性質の例を並べて、「全部…」という意を表す時に使う言い方。
①私の父も母もみな教師をしている。
(我的父母亲都是教师。)
②野にも山にも春が来た。
(到处是一片春光明媚。)
③あの子は学校でも家でも英語を勉強している。
(那个孩子无论在学校还是在家里,都学习英语。)
223.…やいなや…。
?「…すると、同時に…」。「…が起こった直後に後のことが起こる」という意を表す時に使う言い方。
①子供は家に帰るやいなや、お腹が空いたと言ってお菓子を食べている。
(孩子一回到家就说饿,马上吃起了小零食。)
②家に帰るやいなや、誰かから電話がかかってきた。
③先生が「では、今日の授業はこれで終わります」と言うやいなや、学生たちは一斉に席を立って教室を出ていった。
(老师刚说"下课",学生们就立刻起立一窝蜂似地跑出了教室。)
224.…ようが(も)ない(仕方がない)。
「…方法がなくてできない」という意を表す言い方。
①あの人の名前さえ知らないから、連絡しようがない。
(我连那个人的名字都不知道,所以根本无法与他联系。)
②自分ががんばらなければ先生としてもどうしようがない。
(学生自己不努力,做为一名教师也无可奈何。)
③バスも電車もなくなったので、どうしようもなくタクシーで帰りました。
(因为既没了公共汽车也没了电车,我只好坐出租车回家了。)
④寒くて寝ようもないので、いっそ起きて本を読んだ。
(冷得我无法入睡,只好起来看书了。)
225.…ようにする。
習慣的に何かをする事を表す言い方。
①私は毎朝、早く起きて散歩するようにしている。
(每天早起后我都去散步。)
②食事の前はちゃんと手を洗うようにしましょう。
(要养成饭前洗手的习惯。)
③授業中はちゃんとノートをとるようにしてください。
(上课时请(你们)记笔记。)
226.…ように…。
「…という目的が実現することを期待して」という意を表す言い方。普通、「ように」の前には意志動詞が来ない。可能動詞?無意志動詞?動詞の否定形がよく来る。
①風邪が早く治るように点滴をしてもらいました。
(为了使感冒能够早一点好起来,我打了点滴。)
②学生によく見えるように、大きく書きました。
(为了能让学生看清,我把字写得很大。)
③親に気づかれないようにこっそり部屋を出ました。
(为了不让爸爸发现,我偷偷地溜出了房间。)
④自分の子供が出世できるように親たちは子供がまだ小さい時から、教育に力を入れている。
(为了能让自己的孩子出息,父母们在孩子还很小的时候就在他们的教育上投入了很大的精力。)
227.…ようになる。
能力や状況や習慣の変化を表す言い方。「ようになる」前には変化を表す動詞は来ない。
①近、英語で新聞が読めるようになりました。
(近我能用英语看报纸了。)
②一歳になると、子供は自分で歩けるようになります。
(到了一岁,孩子就能够自己走路了。)
③近木村さんもまじめに勉強するようになりました。
(近木村也开始认真学习了。)
228.…よりしかたがない。
?「…よりほかはない」、「…しかない」。「そうするほかに、別の方法がない」という意を表す時に使う言い方。
①タクシーもなくなったから、歩いて帰るより仕方がない。
(因为出租车也没了,所以只好走着回去。)
②お金がなくなったから、インスタントラーメンを食べるより仕方がない。
(因为没有钱了,所以只好吃方便面。)
③もうはっきりと断られたから、あきらめるより仕方がない。
(因为断然地被拒绝了,所以我只好死心。)
229.…より(も)…方が…。
「前件より後件の方がよい」と言いたい時に使う言い方。
①今はラッシュアワーだから、タクシーより地下鉄の方が速いよ。
(现在是上班高峰期,所以坐地铁要比坐出租车快。)
②私は東京より横浜の方が好きだ。
(比起东京,我更喜欢横滨。)
③いちいち先生に聞くより自分で調べた方がもっと勉強になるよ。
(与其什么都问老师,不如自己动手查,这样对自己的学习更有帮助。)
230.…よりほかはない。
?「…よりしかたない」、「…しかない」。「それ以外に別の方法がない」という意を表す言い方。
①誰も一緒に行ってくれないから、一人で行くよりほかはない。
(谁都不想跟我一起去,所以只好我自己去了。)
②母が家にいないから、自分で食事を作るよりほかはない。
(因为母亲不在家,只好我自己做饭了。)
③友達が留守だから、メッセージを入れて置くよりほかはない。
(因为朋友不在家,所以我只好给他留了言。)
231.…わけである。
事実や状況から「当然…の結論になる」という意を表す言い方。
①恋人がこのクラスにいるから、どおりで彼は毎日この教室に来るわけだ。
(原来他的女朋友在这个班级,怪不得他每天都来这个教室。)
②もう習ったものだから、よくできるわけだ。
(因为他学过,所以他才会。)
③頼まれなかったから、やらなかったわけです。
(因为没人求我,所以我就没做。)
④簡単な問題だったからすぐできたわけだ。
(因为是个简单的问题,所以他很快就做出来了。)
232.…わけではない。
部分的否定を表す言い方。「全部が…とは言えない」という意を表す時に使う言い方。
①日本は経済大国と言われているが、日本人がみなお金持ちであるわけではない。
(虽然日本被称之为是经济大国,但日本人未必就都是富翁。)
②肉が嫌いなわけではないが、それほど好きでもない。
(虽然我不是讨厌肉,但也不太喜欢肉。)
③英語がぜんぜんできないわけではないが、たいへん下手である。
(不是一点儿也不会说英语,就是说得不太好。)
④あなたが嫌いなわけではないが、まだ結婚までは考えていない。
(不是我不喜欢你,而是我还没考虑到结婚这个问题。)
233.…わけにはいかない。
?「…する事はできない」。社会的、道徳的、常識的にそうする事は出来ないという意を表す時に使う言い方。
①明日試験があるから、風邪だからといって休むわけにはいかない。
(因为明天有考试,所以我不能因为感冒就休息。)
②皆が働いているのに、私一人がコーヒーを飲んでいるわけにはいかない。
(大家都在工作着,我怎能独自喝咖啡呢?)
③近、たいへん疲れているが、母が入院しているから看病に行かないわけにはいかない。
(尽管我近很累,可是母亲在住院,所以我不能不去护理她。)
234.…を…と言う。
ある事柄の名称を表す言い方。
①一緒に生まれた子供を双子と言う。
(一起出生的孩子被称之为"双胞胎".)
②一つの国の政治?経済?文化の中心地を首都と言う。
(一个国家的政治、经济、文化中心被称之为"首都".)
③肉の餡(あん)を入れた饅頭(まんじゅう)を肉まんと言う。
(带肉馅的包子被称之为"肉包子".)
④小豆の餡を入れたパンをあんパンと言う。
(带有豆沙馅的面包被称之为"豆沙夹心面包".)
235.…を…と考える。
「喩えある事柄を…に仮定して考える」という意を表す時に使う言い方。
①自分をその子の本当の母だと考えてみよう。自分の本当の子供にそんなまねができると思う?
(试把自己当做那个孩子的亲生母亲想一想,对自己的亲生孩子你能做出那种事吗?)
②実習の先生を自分の本当の先生だと考えないといけないよ。
(应该把实习的老师当做自己的真正老师。)
③喩えばその事件を自分の親戚の事だと考えたらどうなるだろう。
(如果把那件事当做自己亲戚的事情来想,会怎么样呢?)
236.…を…とする。
ある物を基準や内容にしたということを表す言い方。
①日本と朝鮮はお米を主食としている。
(日本和朝鲜都以大米为主食。)
②「二十一世紀における日本語教育」をテーマとして、シンポジウムが行われた。
(我们以《二十一世纪的日本语教育》为主题,召开了研讨会。)
③この学校に入学できるのは、この学区に住んでいる子供を第一条件としている。
(能够进入这所学校的第一条件就是要住在这个学区。)
237.…を…にする。
ある状態に達した事柄を表す言い方。
ある事柄を基準とするという意を表す言い方。
①一クラスを二組にして会話の練習をさせる。
(把一个班级分成两个小组,让他们进行会话练习。)
②論文の内容をもっと充実したものにするために、もう一度書き直すつもりです。
(为了能够让论文的内容更加充实,我打算再重新写一遍。)
③みなさんのおかげで昨日のパーティーをたいへんよい雰囲気にする事ができました。
(多亏大家的捧场,才把昨天的晚会气氛搞得那么好。)
①医者になることを目標にしてがんばってきました。
(为了能成为一名医生,我奋斗到至今。)
②中国は近年来、経済の発展を中心にしてきた。
(中国近几年来一直以发展经济为中心开展了各项工作。)
③博士号を取る事を目的にして長年論文を書き続けてきた。
(为了能够拿到博士学位,几年来我一直在写论文。)
238.…を…はじめ(とする)。
「…を代表として、みんな…」という意を表す時の使い方。
①親をはじめとしてみな兄の帰国を待っている。
(父母以及家人们都在等待哥哥的回国。)
②三年来、指導教官の先生をはじめ、みなさまには大変お世話になりました。
(三年来,我给导师和大家添了不少麻烦。)
③北川先生をはじめ、みなさまにもよろしくお伝えください。
(请给北川老师和其他各位代好。)
239.…は(が)…せる(させる)。
動作主の使役行為を表す言い方。
①先生が行かせたのです。彼が自分で行ったのではありません。
(是老师让他去的,不是他自己去的。)
②母が無理に習わせたのです。
(是妈妈强迫让我学的。)
③多分親がわざわざそう言わせたのよ。
(肯定是父母特意让他那么说的。)
240.…は(が)…に…せる(させる)。
「動作主が相手に使役行為を起こさせる」という意を表す言い方。この文型は使役行為が自動詞の時に使うが、「…は…を…せる(させる)」と言ってもかまいません。そして、このような使役文は普通、動作主が目上の人である場合に使う。動作主が目下の場合に使役文を使うと失礼になる場合が多いから、気をつけた方がいい。
①先生は毎日学生に(を)朝早く来させている。
(老师每天都让学生早一点到校。)
②社長はいつも中山さんに(を)出張に行かせている。
(社长总让中山君出差。)
③母は子供に(を)自分でお風呂に入らせている。
(妈妈让孩子自己洗澡。)
④父は息子にお酒を買いに行かせた。
(父亲让儿子去买酒了。)
⑤あの先生はいつも冗談を言って学生を笑わせます。
(那位老师总是说笑话逗大家乐。)
241.…は(が)…に…を…せる(させる)。
「動作主(普通は目上の人)が相手に何かをさせる」という意を表す時に使う言い方。この文型は使役行為が他動詞の時に使う。
①先生は毎朝学生に本文を読ませている。
(老师每天早上都让学生读课文。)
②父は息子にたくさんの年賀状を書かせている。
(父亲让儿子写很多贺年卡。)
③課長は久保田さんに明日の会議の資料をコピーさせた。
(科长让久保田复印了明天开会的资料。)
242.…は(が)…を…せる(させる)。
動作主の使役行為を表す言い方。自?他動詞両方可。
①木村課長がコピーをさせている。
(木村科长让(某某)复印。)
②母が家事を手伝わせている。
(母亲让(某某)帮做家务。)
③先生がノートをとらせている。
(老师让记笔记。)
④(あなたは)父を怒らせるな。
((你)别惹爸爸生气了。)
⑤「女を泣かせる男はよい男ではない」という言い方もある。
(有句话说:"让女人哭泣的男人不是好男人".)
243.…は(が)…から(に?によって)…れる(られる)。
(1)「…が…に…行為を受ける」という意を表す言い方。行為をするのが、団体の場合は普通「…から」を使う。
(2)普通、行為をする側の動詞が自動詞の場合、行為を受ける側は迷惑であるという意を表す。
①私は昨日先生にひどく怒られました。
(昨天我被老师狠狠地批评了一通。)
②彼女は大学の時代、学校から日本へ留学に派遣された事がある。
(她在读大学的时候,曾被派到日本留学。)
③私は今朝早くから母に起こされてしまって、大変眠いです。
(今天早上我很早就被妈妈叫醒了,所以我现在很困。)
④私は速く本を返すように図書館から注意されました。
(图书馆催我快一点还书。)
⑤あのスターに関する噂はインターネットによってすぐ広がりました。
(有关那个明星的诽闻,很快通过网络传播开了。)
①夕べは友達に来られて全然勉強が出来ませんでした。
(昨晚由于来了位朋友,所以我根本没能学习。)
②あの人は小さい時から、母に死なれて、大変苦労したそうです。
(听说他从小就失去了母亲,所以受了不少苦。)
③夕べは隣の子供に泣かれて全然眠れませんでした。悪です。
(昨晚因为邻居家的孩子哭闹不停,一点都没睡好。真是倒霉透了。
④昨日、近所の家が泥棒に入られて大騒ぎになりました。
(昨天邻居家被盗了。因此,引起了一场不小的轰动。)
⑤家のすぐ近くに高いマンションを建てられて、日当たりが悪くなりました。
(我家跟前盖起了高高的公寓,所以采光变得很差。)
244.…は(が)…で…れる(られる)。
ある手段?方法?材料によってある行為が成立するという意を表す言い方。
①このタンスは松の木で作られたものです。
(这个衣柜是用松树做的。)
②これはキノコで作られた料理です。
(这是用蘑菇做的菜。)
③この服はリサイクルの材料で作られたものです。
(这件衣服是用再生材料做成的。)
245.…は(が)…に…を…れる(られる)。
自分の体の一部、所有物、かかわりのあるものが、ある人の行為を受けた場合の言い方。普通、迷惑だと感じる場合に使う事が多い。
①昨日、電車の中で(私は)隣の人に足を踏まれて痛かったです。
(昨天在电车里我的脚被人踩得好痛。)
②(私は)新しい服をタクシーのはねた泥水に汚されて大変腹が立ちました。
(新衣服被出租车溅上了泥水,可把我气坏了。)
③(私は)子供にファミコンを壊されてたいへん困っています。
(孩子把我的电脑给弄坏了,简直让我不知如何是好。)
246.…は(が)…れる(られる)。
(1)ある行為の対象を主語にして、社会的な事実や公的な事柄を客観的に述べる時に使う言い方。迷惑だという感情的なニュアンスは一切ない。そして、その行為をするのは特定な人ではないので、「…に」という形を取らない。
(2)行為者の行為への尊敬の意を表す言い方。「…に」という形を取らない。
(3)自然に「…が…れる(られる)」という意を表す言い方。この場合、普通「思う、思い出す、浮かぶ、思い浮かぶ、感じる」という動詞が使われる。
①この大学の創立四十周年の記念行事は三日間にわたって盛大に行われました。
(我校连续三天盛大地举行了建校四十周年的纪念活动。)
②大木先生の論文集は来月の上旬に発売される予定だそうです。
(听说大木老师的论文集预计在下个月的上旬发行。)
③あの人は大変有名な学者なので、全国の人々によく知られている。
(他是一位很有名的学者,因此,全国的人民都知道他的名字。)
①先生はいつお国へ帰られますか。
(老师您什么时候回国?)
②社長がいつ来られたか、誰も気づいていない。
(谁都没有注意到社长是什么时候到来的。)
③先輩はいつここへ引っ越されたのですか。
(学长是什么时候搬到这里来的。)
(3)
①小さい時の写真を見ると、故郷にいる母親の顔が目の前に浮かび出される。
(每当我看到我小时候的照片,眼前就会浮现出母亲的面容。)
②きれいな月夜になると恋人が思い出される。
(每当到了美丽的月夜,我就会(不由自主地)想起我的恋人。)
③母が編んでくれたセーターを着るたびに母の温もりが感じられる。